介護職の現場には、老人ホームや障害者福祉施設があります。特に高齢者社会の到来とともに老人ホームに入居される人は増えています。そのような状況の中で深刻な問題として、認知症があります。同疾患は自分自身の記憶の喪失や減退のイメージがありますが、それ自体は認知症の怖い部分ではありません。一番深刻な部分は、日常生活ができない状態になることです。例えば、食事の仕方や排泄の仕方を忘れて一人で行うことができない人が多いです。
このような認知症を予防するために、介護職で働く人はどのような方法をとるべきでしょうか。ここで重要なのは、そもそも介護とは何かということを考えてみることです。介護は、その人が持っている日常生活を行う上での能力で欠けている点を補いことを根本的な理念とします。そのため、利用者が自分自身でできることは自分自身でやるように適切な指導をすることも介護にとって重要なことです。
ところが、老人ホームに入居している高齢者の中には、身寄りのない人や家族が会いに来ない人も多いです。そのため、同施設で働く職員に対して甘えたり、不要な食事の補助や入浴の補助を依頼してくる人も多いです。そのような際には、その人が本当に自分自身でできないのかどうかを適切に見分けて指導をし、必要な部分のみを介護することが大切です。認知症に対する正しい知識や適切な介護を行うことで利用者が自らの能力を維持することができ、発症を予防することができるのです。
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