認知症を予防するために

認知症を予防することは健康寿命を伸ばすことでもあり、楽しく老後を過ごすことにも繋がります。歳を重ねると段々と眠りが浅くなり、早起きの習慣ができてきます。まずは朝日を浴びて散歩などして季節の移り変わりを感じるなど、これだけでも感性を刺激し、また時季の花の香りなどを感じることで嗅覚を刺激します。日々の買い物や家事なども脳の活性化に繋がります。食材を買って料理すれば、手や頭を使い、味覚も使います。さらに、盛り付けを平面なものから立体的なものへと変えるために工夫することで脳がさらに働きます。そして昼食を食べたら15分くらい昼寝の時間をとることも大切です。

日常のちょっとした時間を楽しむことで脳を活性化させることができます。ときには趣味である歌を歌う、囲碁や将棋に没頭する、何か楽器など演奏する、ハイキングや運動など、楽しみながら運動をする、映画やコンサートに出かけて感性を揺さぶる、こういった時間を過ごすことが大切です。認知症になってしまうから何かをするという発想ではなく、日常を楽しみながら過ごしていることが予防につながるという考え方にしたほうが、毎日楽しく続けることができるのです。
多くの人が手軽に日常を楽しむこととして挙げられるのは、食事を楽しむことです。旬の野菜や季節の果物を味わうことで季節を感じたり、ビタミンやミネラルを多く含むナッツ類などの食品を食べることが予防に繋がります。日常を楽しみながら繰り返していくことが予防に繋がるのです。