早期対応で重症化を防ぐために

人間は年齢を重ねることで脳の機能が衰え、段々と物忘れなどが出てきますが、その物忘れが全て認知症であるとは限りません。この病気の原因となる要素は様々ありますが、その全ては脳科学者にもわからない部分があります。では、どのようなことで認知症予防を行えるのでしょうか。まず大切なのは、脳を活性化させることです。高齢者の場合、若い頃のことなどを思い出すことで脳を活性化させることができます。脳は使わないと衰えていくので、毎日少しでも難しいことなどを考えさせて働かせることが必要です。一定の血流量があれば、考える力を維持向上することができるだけでなく、脳内の細胞を刺激し活性化させることができます。

次に必要な対策は、正しい生活習慣を身に付けさせることです。習慣的なアルコール摂取や喫煙などは、脳細胞を破壊し血流量を極端に減らします。脳血管性はこのような生活習慣により発症してしまうことが多いので、生活習慣を改めることで予防へとつなげます。高齢者の場合、継続的な運動を行うことが困難な場合もあるので、少しずつでも毎日運動を行うことが必要です。無理なく適度に運動しながら脳内細胞を刺激することがポイントです。
また、食生活も大きく認知症発症に関係しています。偏った食生活は高血圧や脳梗塞になりやすく、脳内の血液量を低下させることで発症する可能性が高まります。心当たりがある場合には専門的な機関へ相談するなど、早期対応をすることで単なる物忘れではなく病気であることを認識し、専門的な治療を行えるようにすることも大切です。